皆さんは、PNS(パートナーシップ•ナーシング•システム)
をご存知でしょうか?
最近になって、当院においても導入され
数年が経過しました。
皆さんの施設でも、導入されているでしょうか?
導入後に様々な問題が浮き彫りになっています、、、。
今回の記事では、
・PNSのメリットとデメリット
・PNS導入後の実態と問題点
皆様と共有し情報交換できればと思います。
それでは、よろしくお願いします。
PNS(パートナーシップ•ナーシング•システム)とは
二人三脚で患者を協力しながら受け持つ看護方式
PNS(パートナーシップ•ナーシング•システム)とは、
各施設で決められた看護配置(7:1や10:1)の患者さんを、
1人で受け持つのではなく、
2人1組になって患者を受け持つ看護方式になります。
PNSの他に様々な看護方式があります。
・チームナーシング
・固定チームナーシング
・プライマリーナーシング
・モジュラーナーシング
この様な看護方式があるなかで、
新たに考えられた看護方式がこの
PNS(パートナーシップ•ナーシング•システム)です。
様々な看護方式には
それぞれメリット・デメリットが存在します。
まずは、PNSのメリット・デメリットについて
説明していきたいと思います。
PNSのメリット
・互いの知識や看護技術を補完し合える
・2人1組でありケアや処置がタイムリーに行える
・安全な看護を提供する事ができる
・看護記録をリアルタイムで行える
・上手くいけば、、、効果的な看護教育が行える
PNSには様々なメリットが存在しますが、
キャンタマが考えるメリットは上記でしょうか。
特に最大のメリットは、
「安全な看護を提供する事ができる」
だと思います。
医療の高度化が進む中で、
看護師に求められる看護の質は
常に高度化していると感じます。
その中で、患者さんが安全に看護が受けれる様に
常に2人で考え、看護を実践することは、
非常に大切なことだと思います。
そして、新人看護師や経験が浅い看護師にとっては、
PNSは安心感につながると思います。
しかし、教育的視点を踏まえないでPNSを行うと、
・指示まちになる
・自分自身で看護を考えることができなくなる
などが起こり、一向に看護師としての成長につながず
臨床の問題点となる可能性が出てきます。
次は、PNSのデメリットについて考えていこうと思います。
PNSのデメリット
・パートナーによっては精神的苦痛がある
・ベテラン看護師の負担が大きくなる
・考える事が少なくなる
・主張ができなくなる
キャンタマが思うPNSのデメリットは、
この様な感じでしょうか?
やっぱり、常に2人で行動するということは、
ペアによっては、精神的苦痛が大きいでしょうか?
あなた、、、
この人の陰線と体交と、
この患者の清拭とシーツ交換やっといてよ!
私は今から休憩するわ!!
えっ、、、。
わかりました、、、。
「仕事配分がおかしい、、、。(心の声)
キャンタマが、自宅だけでなく、
仕事場でも鬼嫁とPNSをやれと言われたら、
精神が崩壊しかねません。
PNSで大事なことは、
「パートナーは互いを尊重し合う」
という事が非常に大事だと思います。
そうしないと、
・パートナー同士の業務量が不均衡
・精神的苦痛の増加
につながる可能性が高いです。
そして、後輩と一緒にPNSを行う際に先輩は
教育的視点を考えながらPNSを行わないと
・看護について考える事ができなくなる
・主張ができなくなる
看護師が増えてしまう可能性があると
キャンタマは思います。
PNSにおける当院の実態
当院もPNSを導入してから、5年くらいが経過しました。
実際にPNSを導入し、キャンタマ自身は様々な問題があるかな
と思っています。
では、どの様な問題があるかを
3つの項目に分けて説明していきたいと思います。
・精神的苦痛
・新人とのPNS
・PNSによる看護教育
精神的苦痛
皆さんも新人の頃に思いませんでしたか?
「常に先輩の目があって怖い」と、、、。
2年目からは、少し先輩の視界から外れるため、
精神的に楽に感じたことはありませんか?
PNSだと逃げ場がないんです。
常に先輩の視線があり、気が休まりません、、、。
そして、怖い先輩や嫌味な先輩とペアなんかになったら、
終了です、、、。
PNSは安心感にもつながりますが、
多くの新人や、経験が浅い看護師の意見を聞くと、
精神的苦痛が大きいという意見が多いです。
これは、互いを尊重しあえていないから起こることで、
PNSのマインドが当院に周知されていない事が原因
の様に感じます。
新人とのPNS
これは、当院だけでなく、他の施設でも
もしかしたら、あるのではないでしょうか?
「人員不足による新人とのPNS」
本来であれば、新人は+1人でペアを組み
3人でPNSを行う必要があります。
しかし、人材不足で新人とのPNSです。
これでは、十分な現場教育を行う事ができずに、
新人にはデメリットしかありません。
でも、実際は現場で起こっているんですよね、、、。
PNSにおける看護教育
PNSって効果的に行えば、
非常に良い看護方式で、
看護教育にも非常に役立つと思います。
ただし、現場の指導的立場の先輩が、
その認識が、あるかないかで大きく変わる様に感じます。
要は、効果的な現場教育を行うには、
優秀な中堅看護師を育成していく事が、
PNSにおける看護教育を充実させるためには
必要不可欠であると
キャンタマは思います。
これが非常に難しいんですけどね、、、。
PNSにおける当院の課題
PNSは非常に良い看護方式だと思います。
せっかくPNSを導入しているのであれば、
現場教育が充実できる様に、
教育的視点を持った中堅看護師を充足させる必要があると思います。
残念ながら、当院ではまだその認識を持っている
看護師が不足しており、十分な教育体制が整っていません。
どの施設もそうかもしれませんが、
教育的視点を持ち合わせている中堅看護師が
少ない事が当院の問題です。
今後は、新人看護師の育成だけに目を向けるのではなく、
教育者である中堅看護師にも目を向け、
教育体制を充足していく事が大切であり、
PNSを成功させる一つのポイントにもなるのではないかと
思っております。
まとめ
皆さんの施設では、
PNSの看護方式を導入し、様々な問題を感じていませんか?
今回は、当院の現状を皆さんにお伝えし、
何か解決策の後押しができればと思い、
情報提供をさせていただきました。
PNS看護方式は様々なデメリットはありますが、
互いに尊重し合い、
中堅看護師に教育的視点のある優秀な看護師が増えれば、
優秀な新人看護師が育ち、
院内の看護の質が向上できると思っています。
そして、
PNSもそうですが、
夫婦関係でも、
互いに尊重し合う事が大切だと思うんですが、
うちの鬼嫁には、それがないんですよね、、、。
だから鬼嫁なんですが、、、。
鬼嫁について気になる方は、
下記の関連記事をご参照下さい。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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