【看護師の豆知識】CVカテーテル(中心静脈カテーテル)管理ポイント!

看護師として臨床で働いていると、難渋するのがルート管理。病棟だけでなく集中治療室で働いていると投与薬剤が増えて管理するのも一苦労、、、。そんな中で、皆さんはこのような疑問を抱くことはありませんか?

キャン子

・CVカテーテルの薬剤投与経路って違いはあるの?

キャンタマ

確かにダブルやトリプルのCVカテーテルだと投与経路が複数あるよね!キャンタマも新人時代は全部同じだと思ってたよ!
今回はCVカテーテルを管理する上でのポイントを一緒に学んでいこう!

この記事で解決すること

・CVカテーテル投与経路の違い!

・CVカテーテル管理のポイント!

キャンタマのプロフィール

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目次

【結論】投与経路の違い

CVカテーテル投与経路

投与経路によって役割に違いがある!

CVカテーテルには,シングル・ダブル・トリプルルーメンがあり、シングルはもちろん投与経路が1つしかありませんが、ダブル・トリプルとなれば投与経路が複数存在します。

キャンタマ

CVカテーテルの中にはクワットルーメンも存在し、内腔が4つに分かれて投与経路が4つあるものも存在します。

投与経路にはそれぞれ役割に違いがあり、その特性を理解しながら投与経路を選択する必要があります。それぞれの投与経路の特性は下記のようになります。

DISTAL:内径が太く急速投与向き(主にメイン輸液に使用)
PLOXIMAL:内径が細く流量が安定(主に循環作動薬に使用)
MEDIAL:内径が細く流量が安定(主に循環作動薬に使用)

各会社によってルート接続部の色は違いがあります。多くの場合は下記ののところに名称(DISTAL/PLOXIMAL/MEDIAL等)が記載されているので確認してみるとどのルートかがわかると思います。

CVルート名称の記載場所
キャン子

なるほどね!
とりあえずどのルートからでもいいから投与すればいい!
ってもんでもないってことね!

キャンタマ

そうだね!
施設によってはすでに院内ルール等で決まっていることもあるから確認してみるといいかもね!

CVカテーテルの目的

CVカテーテルを挿入する目的には様々な場合があると思いますが、主な目的としては下記のような目的があります。

<CVカテーテル挿入の目的>
高カロリー輸液を投与
様々な薬剤を確実に投与
中心静脈圧を測定
末梢留置が困難時

特にクリティカルケア領域の重症な患者さんでは使用する薬剤が多く、そして循環作動薬などの確実に投与しなければいけない薬剤を使用する頻度が高いです。

そのためCVカテーテルを挿入する際の目的としては、「様々な薬剤を確実に投与」に該当してCVカテーテルを挿入する事が多いです。

キャン子

そんなに多くの薬剤を使用してるけど、人間関係と一緒で相性とかもあるでしょ?

キャンタマ

キャン子の言う通り!!
看護師の頭を悩ませるのが「薬剤配合変化」!
薬剤が多くなればなるほどパズルのようになるね、、、。

薬剤配合変化については、後述のCVカテーテルのポイントで説明していきます。その前に、CVカテーテルの挿入部位について少しおさらいしましょう。

CVカテーテル挿入部位

CVカテーテル挿入部位は主に下記が選択されることが多いと思います。

<CVカテーテル挿入部位>
内頸静脈
鎖骨下静脈
大腿静脈

もちろん挿入部位によってメリット・デメリットがあります。わかりやすいように表にまとめてみました。

スクロールできます
挿入部位メリットデメリット
内頸静脈・出血時の圧迫止血が容易
・気胸のリスクが低い
・重要臓器が近く合併症発生時は重症化しやすい
鎖骨下静脈・感染のリスクが低い
・固定が容易
・気胸のリスクが高い
・動脈穿刺時の圧迫止血が困難
大腿静脈・止血や穿刺が容易
・気胸のリスクがほぼない
・感染のリスクが高い
・体動が制限される
・深部静脈血栓症のリスクが高い
CVカテーテル挿入部位のメリット・デメリット

皆さんの施設では、CVカテーテルを挿入する部位として多いのはどの部位ですか?

キャンタマの施設では、第一選択は内頸静脈で右内頸から挿入することが多いです。場合によっては大腿静脈を選択されている場合もありますが、キャンタマとしては内頸静脈が管理しやすいなと思います。

キャン子

表では鎖骨静脈が固定がしやすいって書いてあるから管理しやすいのは鎖骨下静脈なんじゃないの?

キャンタマ

いや、、、。
まあそうなんだけど、、、。
普段慣れている部位がやっぱり管理はしやすいかな、、、。

CVカテーテルポイント

今回の記事では、CVカテーテルのポイントとして特にお伝えしたいことは、

・投与経路の違い
・薬剤配合変化

CVカテーテルのポイントとしては、挿入時の留意点や合併症等もありますが、今回はこの2点について皆さんにお伝えできればと思います。

投与経路の違い

CVカテーテル投与経路

結論として記事の最初にお伝えしましが、少しだけ詳しくお伝えしていこうと思います。

投与経路には、DISTALPLOXIMAL」「MEDIAL」等があります。投与経路には下記のような特徴があります。

DISTAL:内径が太く急速投与向き(主にメイン輸液に使用)
PLOXIMAL:内径が細く流量が安定(主に循環作動薬に使用)
MEDIAL:内径が細く流量が安定(主に循環作動薬に使用)

キャン子

PLOXIMAL」「MEDIAL」の両方に循環作動薬って書いてあるけど、結局のところどっちがいいの?

キャンタマ

いい気付きだね!
では、「PLOXIMAL」「MEDIAL」の違いをもう少し考えてみよう!

PLOXIMAL
・心臓から1番遠い場所に穴が空いている
・薬液が1番最初に血中に届く
・予定外抜去の際に薬液が中断する可能性が1番高い

MEDIAL
DISTALPLOXIMALの中間に位置している
・内径が細くて流量が安定する。

PLOXIMALMEDIALには上記のような特徴があります。

このことを考慮すると、血圧が低い場合などに使用する昇圧剤などは血中に薬液が最初に届くPLOXIMALが良いかと思います。キャンタマの施設では昇圧剤はPLOXIMALから投与しています。

ですが、PLOXIMALは心臓から1番遠い場所に穴が空いているので、誤抜去等で挿入されている長さが浅くなった際に薬液が中断する可能性があることには注意が必要です。

キャン子

なるほどね、、、。
投与経路によって様々な特徴があるんだね。

キャンタマ

そうだね!
各投与経路の特徴を理解して投与経路を選択する必要があるね!
あとは、看護師の頭を悩ませる配合変化!
キャンタマが感じる薬剤配合変化に厄介な薬剤も併せて発表します!笑

薬剤配合変化

薬剤は単独で投与される際に安定するように製剤が作られているので、2種類以上の薬剤を一緒に投与しようとすると、着色・混濁・沈殿・結晶析出といった外観の変化が生じてしまいます。

看護師として薬剤投与をする際は、この薬剤配合変化に気を付けて患者さんに薬剤投与をする必要があります。薬剤配合変化する原因としいては、下記のような原因があります。

<薬剤配合変化の要因>
PHの移動による配合変化
難溶性塩の生成
難水溶性による配合変化
コロイド製剤による配合変化

キャン子

難しくてよくわからないけど、とりあえずは2種類以上の薬剤を同一経路で投与する際は、配合変化に注意ってことね!

キャンタマ

そうだね!
わからなければ薬剤師さんに確認すると教えてくれると思うよ。

キャンタマの施設では、よく使用する薬剤で配合変化に注意の薬剤は表にしてベッドサイドに掲示して投与時に気を付けるようにしています。

集中治療室等では、メイン輸液の側管から鎮静剤や鎮痛剤、抗菌薬等の薬剤を当時投与することがあるから薬剤配合変化には気をつけて投与を行なっています。特に使用頻度が高くて配合変化に要注意な薬剤として、キャンタマの独断と偏見でランキングを作成しました。

<厄介な薬剤Best3>
第1位:フロセミド
第2位:ニカルジピン塩酸塩
第3位:ハンプ

この薬剤達は集中治療室等では非常に厄介な薬剤の印象があります。様々な薬剤との相性が悪く配合変化を起こしてしまうので、投与経路にはいつも頭を悩まされます。場合によってはCVカテーテルのルートが閉塞してしまうこともあるので、投与前には薬剤配合変化も考慮して投与経路を考える必要があります。

キャンタマ

困った時はやっぱり「餅は餅屋」ということで、
薬剤スペシャリストの「薬剤師」に相談することも一つの手ですね。

【番外編】末梢挿入型中心静脈カテーテル(PICC)

末梢挿入型中心静脈カテーテル(PICC)
キャン子

どうでもいいけどさ、、、
イラスト作成下手すぎない、、、。

キャンタマ

お褒めの言葉ありがとう、、、。
そりゃできたら綺麗な画像使いたいさ、、、。
でも著作権の絡みとかもあるじゃない、、、。

PICCとは?

肘の静脈(尺側皮静脈橈側皮静脈肘正中皮静脈等)から挿入し上大静脈に留置するカテーテルのことを末梢挿入型中心静脈カテーテル(PICC)と言います。

<メリット>
・CVカテーテルに比べ重大な合併症(気胸・血胸・動脈穿刺等)が発生しにく。
・カテーテル感染はCVカテーテルに比べ同等もしくは低率。
・管理方法によっては長期間使用することができる。

<デメリット>
・肘を強く曲げると滴下不良になることがある。
・静脈炎を起こす事がある。

当院でも長期にCVカテーテルが必要な患者さんにはCVカテーテルからPICCへ入れ替えを行なって一般病棟へ退室することがあります。CVカテーテルからPICCへ入れ替える理由としては、メリットにもあるように長期間使用することができる事が大きいかと思います。

また現在は、医師だけではなく特定行為研修を終了した看護師も留置することができるようになったので、今後はPICC挿入する患者さんも増えてくるのではないかと思います。

特定行為に関しては、下記のホームページをご参照ください。

まとめ

今回はCVカテーテルについて「投与経路の違い」や「薬剤配合変化」についてまとめてみました。

一般病棟でもCVカテーテルは使用しますが、クリティカルケア領域ではCVカテーテル挿入患者さんを看る機会が比較的多いと思います。その中で、多くの薬剤投与をする機会もあり、「投与経路の違い」や「薬剤配合変化」を理解しておくことは大切だと思います。

今回の記事が少しでも臨床での看護に役立てていただければ幸いです。

そのほかにもクリティカル領域で役立つような記事を色々と書いておりますので、興味のある方は下記よりご参照ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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