【看護師の豆知識】早期警告スコア(NEWS)で急変の前兆をキャッチ!

臨床で働いている看護師なら、一度は遭遇するであろう患者さんの急変現場、、、。

多くの看護師の方は急変に対する苦手意識を持っていると思います。でも、急変する前に患者さんの変化を読み取って医師に繋げることができれば、患者さんの急変を防ぐことができるかもしれません。

そこで、こんな疑問はありませんか?

キャン子

患者さんが急変する前兆を察知できるの?

今回の記事では、患者さんが急変する前兆を察知できる、早期警告スコア(Early Warning Score:EWS)の1つであるNational Early Warning Score (NEWS) について皆さんと情報共有できればと思います。

キャンタマ

キャンタマと一緒に学びを深めて
患者さんの急変の前兆を察知しましょう!

キャンタマの自己紹介
この記事で解決すること

・急変が起こる警告サインとは?

・National Early Warning Score (NEWS)とは?

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目次

【結論】早期警告スコア(NEWS)

早期警告スコア(NEWS)

早期警告スコア(NEWS)とは、日頃に看護師が評価している「呼吸数」「SPO2」「酸素投与」「体温」「sBP」「心拍数」「意識レベル」を点数化して、患者さんの病状変化を早期に気付くことができます。

また、点数によってリスクのある患者さんを分けることができます。

<スコアの合計点>
低リスク:0点もしくは1点〜4点
中リスク:5点〜6点、もしくはred Scoreが1つでもある場合
高リスク:7点以上
中リスク以上の患者さんは要注意!

スコアの合計点でリスク評価を行います。中リスク以上の患者さんは要注意であり、場合によってはICU入室を含め、院内の専門家にコンサルトする基準となっています。

急変(心停止)が起こる警告サインとは?

キャン子

急変って苦手だけど、
特徴的な急変の前兆ってあるの?

キャンタマ

確かに急変って苦手だよね。キャンタマも苦手だったな。
ここでは、急変が起こる警告サインについてご紹介するね。

もちろん致死性不整脈などで前触れなく急変することもありますが、多くの患者はその前に様々なサインを医療従事者に伝えようとしてます。

そのサインを看護師が読み取って医師へ繋げることができれば、患者さんの急変を防ぐことができるかもしれません。

患者さんが心停止する6時間前に出される警告サインとしては以下のようなサインがあります。

<心停止6時間以内に現れる警告的サイン>
平均動脈圧:70mmHg以下or130mmHg以上
脈拍数:45回/分以下or125回/分以上
呼吸数:10回/分以下or30回/分以上
胸痛
意識の変容
引用:Franklin C, Mathew J:Developing strategies to prevent in hospital cardiac arrest:analyzing responses of physicians and nurses in the hours before the event. Crit Care Med 22:244-247, 1994.

キャン子

こういうサインが出ている患者さんは心停止する可能性があるってことね。
でも、平均動脈圧ってどうやって求めるんだっけ?

<平均動脈圧>
(収縮期血圧拡張期血圧)÷3+拡張期血圧

<例>
収縮期血圧:120mmHg
拡張期血圧:60mmHg
平均動脈圧=(12060)÷3+60=80mmHg

キャンタマ

手動血圧計だと収縮期と拡張期の血圧しか出ないものがほとんどだから自分で計算する必要があるね。

National Early Warning Score (NEWS)においても警告スコアにおいても、まずは正確に評価していくことが大切になります。

患者さんを隅々まで評価するにはABCDEの順で評価していくともれなく評価することができると思います。次の項目では、ABCDEの評価方法について簡単に説明していきます。

ABCDEでの評価

警告スコアのNEWSを使用するのにも、その後のフィジカルアセスメントを行うにもまずは患者さんを適切に評価していくことが必要です。

患者さんの全身をもれなく評価していくには、ABCDEに沿って評価していくともれなく患者さんの全身状態を評価していくことができます。

<ABCDE評価>
A:気道
B:呼吸
C:循環
D:中枢神経系
E:環境要因

ABCDEでの評価することのメリットとして、患者さんの全身を評価できると共に優先順位を考慮して評価することができます。

キャン子

優先順位?
ABCDEの順に評価してくことが大切ってこと?

キャンタマ

そうだね!
もちろん血圧なども評価することは大切だけど、気道が閉塞していたら酸素を取り込むことができないからすぐに急変してしまうよね。
ABCDEの順で評価していくことが大切なんだ。

また、特に臨床ではあまり重要視されていないことが多いですが、重要な観察項目があります。

それは「呼吸数」です。

呼吸数は患者の急変する際に1番早く前兆として現れる変化になります。日頃の臨床での観察で軽視されがちですが重要な観察項目です。患者さんの経過の変化を捉えるためにも、日々の勤務帯で観察していただけると急変を早期に認識することができると思います。

キャン子

なるほどね!
「呼吸数」は大切だということね、、、。
じゃあ、ABCDEはどういった観察項目を看ていけばいいの?

キャンタマ

そうだね!
じゃあ、過去の記事でキャン子も少し復習してみよう!

早期警告スコア(NEWS)

早期警告スコア「NEWS」

<スコアの合計点>
低リスク:0点もしくは1点〜4点
中リスク:5点〜6点、もしくはred Scoreが1つでもある場合
高リスク:7点以上
中リスク以上の患者さんは要注意!

ABCDEで患者の全身状態を評価し上記のスコアに当てはめて評価することができたら、患者さんの病状変化を早期に気付くことができます。

キャン子

でもさ、、、。
こんなに項目覚えるの大変じゃん!!

キャンタマ

確かにね、、、。
施設によっては、すでに電子カルテに組み込まれている施設もあるみたいだよ。キャンタマの施設では組み込まれていないから様々な研修で紹介しているよ!

項目を覚えるのは非常に大変です。なので、上の表をナース服のポケットにでも忍ばせて、気になる患者さんがいる際に「NEWS」に当てはめてみる。患者さんをリスク評価して、リスクのある患者さんをもれなく医師へ繋ぐことが出来れば、患者さんの急変を回避できるかもしれません。

キャン子

確かに、、、。
日頃感じる「ちょっと変?」って思ってもなかなか自信を持って言うことができないもん。

キャンタマ

看護師の第六感は信憑性が高いよね。
それをスコアに当てはめて医師へ繋げることが出来れば患者さんの急変を防ぐことができる可能性が高くなるかもね。

日頃に看護師が感じる「ちょっとおかしい?」を上手く言語化するのは、なかなか難しいと思います。

看護師の大切な「ちょっとおかしい?」を数値化して他者へ伝える方法が早期警告スコア(NEWS)だと思います。

また、各施設によって様々ですが、早期警告スコア(NEWS)でのリスクの高い患者さんや看護師が感じる「ちょっとおかしい?」院内迅速対応システム:RRS(Rapid Response System)で早期介入を行なっている施設もあります。

次の項目では、院内迅速対応システム:RRS(Rapid Response System)について少しご紹介します。

院内迅速対応システム:RRS(Rapid Response System)

出典:日本院内救急検討委員会https://www.ihecj.jp/rrs

RRS=Rapid Response System(院内迅速対応システム)とは、多くの「急変」には前兆があるという点に着目した院内対応システムです。RRSでは早期認識と早期介入が重要です。

引用:日本院内救急検討委員会 https://www.ihecj.jp/rrs

早期警告スコア(NEWS)等で患者さんの変化を早期に認識して、早期に介入することを院内迅速対応システム:RRS(Rapid Response System)と言います。そして早期に介入するチームには下記のようなチームがあります。

<早期に介入するチーム>
MET(Medical Emergency Team)
RRT(Rapid Response Team)

これらのチームを活用し、早期に介入して患者さんの急変を防ぐことが大切になります。

キャン子

なるほどね!
早期警告スコア(NEWS)で早期認識して、METやRRTで早期介入することが大切ってことね!

キャンタマ

そうだね!
METとRRTの違いは下記の通りだよ!

<MET(Medical Emergency Team)>
・METは医師を1名以上含み、気管挿管などの二次救命処置をベッドサイドで開始できる能力を備えた対応チーム。

<RRT(Rapid Response Team)>
・医師を必ずしも含まず、起動された患者を評価し基本的な初期対応を行った上で、必要に応じて患者の院内トリアージや医師の緊急招請を行うチーム。

キャンタマの施設では、RRSとしてRRT(Rapid Response Team)を導入しています。RRTで出動しているのは、クリティカル領域の看護師になります。

ですが、もちろん出動するには一定の知識や経験が必要になります。チームで学びを深めて日々の出動に備えています。

キャンタマ

また、CCOT(Critical Care Outreach Team)のような大袈裟チームではないですが、認定看護師としてICU退室後の患者さんなどを訪室して、退室後の状況を確認しています。

<CCOT(Critical Care Outreach Team>
・集中ケアの訓練を受けた看護師らが主体となって、ICU退室患者と何らかの懸念のある入院患者を定期的に訪床して回り、起動基準に抵触する患者を早期発見することを目指した対応チーム。

まとめ

今回の記事では、患者さんが急変する前兆を察知できる、早期警告スコア(Early Warning Score:EWS)の1つであるNational Early Warning Score (NEWS) についてご紹介しました。

患者さんの急変を防ぐには、いかに患者さんの状態変化を早期に認識して介入するかが大切になります。

その中で、患者さんのそばにいる看護師の「ちょっとおかしい?」という感覚は非常に大切な感覚で、National Early Warning Score (NEWS) はそれを数値化することができるツールです。

日々の臨床で、National Early Warning Score (NEWS) が看護師の「ちょっとおかしい?」に役立つツールになることが出来ればと思います。

最後まで読んでいただきましてありがとうございます。

その他にも臨床に役立つ記事を記載しております。皆さんのお役に立てれば幸いです。

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