今回は、看護師に嫌われる認定看護師について
説明していきたいと思います。
臨床の看護師の皆さんは、認定看護師に対して
どのように思っていますか?
認定看護師ってさ、、、
・「怖い」
・「口うるさい」
・「偉そう」
だよね、、、。
などと感じる事はありませんか?
このように感じるのであれば、
その認定看護師の質は
よくありませんん。
認定看護師さんは、
・「頼りになる」
・「親切だ」
・「優しい」
です!!
などと感じる認定看護師は、
質の高い認定看護師だと思います。
信頼できる認定看護師は後者になります。
認定看護師は、臨床の看護師の皆様方に嫌われたら
そこで終了です。
・嫌われる認定看護師の特徴
・臨床看護師に嫌われないための方法
・嫌いな認定看護師への対処法
これから認定看護師を目指している方や、
臨床に変な認定看護師がいて困っている方など、
この記事を参考にしていただければと思います。
臨床看護師の目線
さて、臨床看護師の目線で考えていきたいと思います。
認定看護師が嫌われる理由は、様々な理由があると思います。
その中で、キャンタマも臨床看護師の立場であった時代がありました。
その時の、嫌いな認定看護師の理由Best3を発表したいと思います。
1位:振る舞いが偉そう
2位:理想論をぶつけてくる
3位:結果論しか言わない
これがキャンタマが思う
嫌いな認定看護師Best3です。
では一つずつご説明します。
1位:振る舞いが偉そう
もうこれは、問答無用で嫌いな認定看護師ですね。
認定看護師ってそんなに偉いんですか?
とつくづく思いましたよ。
何を天狗になって鼻を伸ばしているのですか?と、、、。
自分自身でわからないのですか?
臨床看護師からの信用を自分自身で落としている事を、、、。
でも、皆さんの施設ではどうですか?
周りにこんな認定看護師っていませんか?
2位:理想論をぶつけてくる
臨床看護師ってとにかく忙しいんですよね。
思っていても、忙しさの中でなかなか実践できない看護があり
歯痒い思いをしている看護師の方々も多いのではないでしょうか?
そんな中で理想論をぶつける認定看護師、、、
嫌いでしたね、、、。
臨床看護師側から思えば、
「そんな事わかってるわ!でも、実際はできないんだよ!」
臨床側からすれば、わかっている事を言われると
なおさらイライラポイントですよね、、、。
3位:結果論しか言わない
ふら〜と認定看護師がきて、
「この処置とこの看護をやって下さい」
と結果論だけを指示してきて
その理由を述べない認定看護師、、、。
誰があんたの指示なんか聞くかよ!と思いますよね。
でも、施設内の認定看護師を見て下さい。
結構いませんか?この様な認定看護師、、、。
認定看護師とは
さて、そんな認定看護師とは一体何者なのか、、、。
各教育機関で何百時間も勉強して取得できる資格であり、
ちょっと変わり者の集団です。
ちょっと変わり者というのは、変な意味ではないですよ。
普通に考えたら、成人になって、
そんな何百時間も勉強するなんてなかなかできない事で、
それができるのは、変わり者という意味です。
とかくキャンタマ自身も認定看護師なので、
変わり者なんですけどね、、、。
(認定看護師の皆様に怒られそう、、、。すいません。)
<認定看護師の役割>
実践:水準の高い看護を実践
相談:コンサルテーション対応
指導:看護実践を通して看護師に指導
これらが認定看護師の役割になります。
・認定看護師になるための勉強法
・認定看護師の教育機関の実際
・認定看護師になるための費用
については、
下記の記事をご参照ください。
認定看護師の目線
認定看護師の活動の中で、
様々な役割を果たして、患者さんやその家族、
院内の臨床看護師のために活動を行っています。
その活動の中で、キャンタマ自身が
臨床看護師に嫌われないように注意している事を
認定看護師目線でお伝えしていきたいと思います。
質の高い看護の提供(実践)
・最新の知見と根拠のある看護実践
・理想論をぶつけない
キャンタマが注意している事は、
大きく分けてこの2つになります。
当然ですが、認定看護師である以上は、
常に最新の知識を身について、根拠のある看護実践を
心がける必要があります。
そして、
特に大事な事は、
「理想論をぶつけない」という事です。
理想論?と思われるかもしれませんが、
例えば、
一般病棟で人工呼吸器を離脱したい患者がいた際に、
理想では、
人工呼吸器を離脱していくには
上記のような事をしっかりやっていく必要があるので、
全部お願いしますね。
では、また見にきます。
、、、。
はぁ?
何言っちゃってるの?この認定看護師?
そんな離床なんて、マンパワー的に無理っしょ、、、。
キャンタマ認定看護師は使えん!!
と、臨床の事を何も考えないで
理想論だけを伝えると、
一発で臨床看護師の皆様方に「嫌われます」、、、。
当然ですが、患者さんの為には、質の高い看護を提供したいのですが、
大切な事は、
臨床看護師の皆さんと共に考え実践方法を考える
という事だと思います。
今回の例では、
実際に実践するのは臨床看護師の皆さんなので、
できる限り理想に近づくように
共に考え、折り合いをつけて看護実践を考えていく事が必要になります。
また、人工呼吸器装着患者の離床はマンパワーが必要であり、
医師・臨床工学技士・リハビリスタッフなど
多職種で介入する必要もあるので、
この調整役を担うのが、認定看護師かなと思います。
コンサルテーション対応(相談)
対象者の疑問点を解決する事
コンサルテーション対応の際に注意している事は、
必ず対象者の疑問点を解決させる事です。
当然ですが、コンサルをしてくれる看護師の方々は、
何かしら疑問点があるからコンサルをしてきてくれます。
その疑問点を解決しなければ、
コンサルした意味がありません。
なので、まず大切な事は、
コンサルした看護師が、
何に疑問や懸念を持っているかを明確化
して、それに対する解決策を提示しなければいけません。
しかし、提示の仕方にも注意しなければいけません。
例えば、褥瘡の処置などで
あーこの褥瘡に関しては、
この処置とこの処置を継続してお願いします。
わかりました。
とりあえず、この処置とこの処置をやっておけばいいんだな、、、。
この褥瘡の処置に関しては、
確かに「解決策」は提示できていますが、そこに
認定看護師の
「思考過程」=「どう考え、その解決策に至ったか」
がわかりません。
認定看護師の「思考過程」って、臨床看護師からすれば、
非常に学びが多く、成長につながると思います。
なので、
あーこの褥瘡ですね。消退しない発赤ですね。
弾性ストッキングでできてしまった感じですかね。
この褥瘡は、NPUAP分類でステージⅠでしょうか?
その場合は、しばらく弾性ストッキングは外した状態で、
発赤が消えたら、再装着していただければ良いと思います。
なるほど!
NPUAPってなんか聞いた事がある。
わかりました。
この様な発赤はNPUAP分類でステージⅠに該当するんですね。
その方法で経過を見ていきたいと思います。
(ちょっとNPUAPについて復習して各ステージのケア方法も見直そう、、、。)
この様に、
ただ単に解決策だけを提示するだけでなく、
互いに成長できるコンサルテーション
を心がけることが大切だと思います。
なぜか、クリテカル領域の認定なのに褥瘡の例えとは、、、。
看護師の育成(指導)
・思考過程を伝える
・対象者から解決策が出る様に誘導する
看護師の指導を行う上で、これらが大切になると思います。
コンサル対応でも説明しましたが、
認定看護師の思考過程を伝える事は、
臨床看護師の育成に必要不可欠だと思います。
そして、
できれば、対象者から解決策が出る様に誘導する事が大切です。
例えば、
この発赤についてですね。
この発赤ってどのようにできたと思いますか?
多分ですが、
弾性ストッキングの持続的な装着によってできたと思うんです。
そうですよね。
以前の勉強会で褥瘡の分類について
説明したと思いますが、覚えていますか?
あっ!覚えています。
NPUAP分類ですよね。この状態だとステージⅠでしょうか?
そしたら、対応としては弾性ストッキングを外して、
発赤が消退したら再装着で良いですか?
はい。大丈夫ですよ。
これからも褥瘡発生予防にご協力をお願いいたします。
この様な感じで、
解決策を対象者から導き出す事が大切になります。
これができれば、
対象者の内的動機付けになり、
看護師の育成に非常に大切だとキャンタマは思います。
ですが、これがなかなか難しいんですけどね、、、。
認定の役割から見える臨床看護師の対処方
本来であれば、認定看護師が考え方を変える必要があるのですが、
そこは、できる臨床看護師の皆さんで
もし上記の事ができていない認定看護師がいたら
フォローしていただければとおもおいます。
認定看護師の役割ができていない認定がいたら、
・所属部署に合う考え方を互いに模索
・なぜその看護を行うかの理由を確認
これを行うことで、
・理想に近づく質の高い看護の提供
・臨床看護師の育成
につながると思います。
臨床看護師の皆さんの中には、
「認定看護師って嫌い!」って思っている方も多いかもしれません。
しかし、よりより看護が提供できる様に、
互いに歩み寄ってみるのも一つの対処方だと思います。
まとめ
さて、認定看護師の嫌われるポイントや
認定看護師の役割からどの様に実践すれば
臨床看護師の方から嫌われないかを説明しました。
そんな事わかってるよ!と思った認定看護師の皆さん、
すいません。
これから認定となって、どの様に活動すれば良いか迷われてる
認定看護師の皆さんの参考になればと思います。
また、臨床看護師の皆さん!
認定看護師には様々な人がいて
時にはイラッとする時があると思います。
(もし天狗の認定がいたら、鼻をポキポキ折っちゃって下さい)
ですが、
互いに歩み寄り「より良い看護は何か」を
お互いに考え、実践できればと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
もし認定看護師に挑戦を考えている方がいましたら、
下記の関連記事をご参照下さい。
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