皆さんは新人看護師時代は大変な日々、、、
皆さんはどの様な新人時代を過ごしてきましたか?
・日々の業務や看護処置を覚えるのに必死
・毎日残業で心身ともに疲れ果てている
・勉強が並行して進まない
などなど、大変な日々を過ごしているのではないでしょうか?
確かに、看護処置や業務を覚えることも大切だと思います。
でも、「根拠のある看護」=「質の高い看護」を行うためには、
ある程度の知識を持つ事が必要です。
新人時代にこの知識を得なければ、
きっと何となく看護を行う人生になってしまう可能性があります、、、。
では、新人時代の勉強法はどうするか?
・新人看護師に有効な勉強法
新人時代はつらい日々ですが、
看護師人生において一度しかない時です。
新人看護師の皆さん、お互い頑張りましょう。
新人看護師に有効な勉強法
さて、新人看護師に有効な勉強法は、
・患者から学ぶ
・呼吸、循環、脳の解剖生理
・所属部署の疾患
これを押さえておけば、大丈夫かと思います。
キャンタマ自身は、新人時代は集中治療室に配属で、
あまり残業時間もなかったので、
ある程度の勉強時間を確保できました。
でも、一般病棟だと残業時間も多く、
なかなか勉強時間を確保するなんて難しいですよね、、、。
しかも、身体的な疲労も大きい、、、。
その中で、大切になるのは、
限られる時間の中で効率よく勉強する
だと思います。
紙面上で勉強する事も大切ですが、
まずは、、、
目の前の患者さんから学ぶ事を身についけて行く事が大切です。
患者から学ぶ
忙しい日々の中で、改めて勉強時間を確保して、
勉強しようとする気が起きるかといえば、
なかなか難しいですよね。
でも臨床には、学ぶ機会が多く有ります。
例えば、
日々の受け持ち患者の看護をしていると、
・「医師からこんな指示が出た」
・「先輩がこんな看護を行なっていた」などなど
様々な疑問点が出てくると思います。
医師からの指示や先輩が行った看護には、
絶対に「根拠」が有ります。
この疑問点を一つずつ紐解いていく事で、
自己の知識を深めていく事ができます。
そこから得た知識を、さらに臨床の患者に紐づけていくことで、
いつの間にか、学びのサイクルが出来上がってます。
この学びのサイクルをどんどん回すことで、
自己の知識が少しづつ積み重なっていきます。
呼吸・循環・脳の解剖生理
忙しい中でも、勉強時間が確保できる新人看護師の皆さん!
そんなやる気に満ち溢れている方は、
まず学ぶことは3点だと思います。
・呼吸に関する解剖生理
・循環に関する解剖生理
・脳に関する解剖生理
この3点を学ぶ事が大切だと思います。
では、なぜこの3点が大切なのかと言うと、
臨床で患者に異変が起こる多くがこの3点だからです。
・呼吸→呼吸回数の変化、SPO2の低下など
・循環→心拍数の変化、血圧の変動、四肢冷感など
・脳→意識レベルの変化、瞳孔所見の変化など
まずは、新人看護師として、
なぜこのような変化が起こるかの機序を学ぶ事が大切です。
きっと看護学校でも学んでいるかもしれませんが、
国試を乗り切る知識と臨床で必要な知識は少し違うかと思います。
もう一度学び直してみるのも大切です。
では、呼吸、循環、脳でおさえるポイントは何か?
呼吸
・呼吸の仕組や呼吸筋(補助呼吸筋)
・肺区域
・酸素解離曲線
・低酸素血症の要因
この辺は押さえておく必要があると思います。
最後の、「低酸素血症の要因」は解剖生理だけでなく、
疾患についても理解を深めないといけないかもしれませんが、
特に大切な項目だと思います。
なぜなら、
低酸素血症の要因の違いで看護が変わる
からです。
臨床でSPO2が低下した時に、
・補助換気が必要なのか?
・ポジショニング が必要なのか?
・吸引が必要なのか?
・体位ドレナージが必要なのか?などなど
この看護を根拠をもって行うためにも、理解しておく必要があります。
循環
・血圧の決定因子
・ショックの5兆候
・ショックの4分類
・酸素運搬量に関する事
循環ではまず、
「血圧の決定因子を理解する」事が大切です。
これを理解できれば、
ショックの4分類を理解する事ができます。
そして、ショックの患者に対して医師から
どのような指示が出るのかをおおよそ把握する事ができます。
人って、予測していない事や、把握していない事が起こると、
慌てると思います。
なので、把握する事ができれば、いざ実際に指示が出た時に、
迅速に行動する事ができますよ。
結果として、患者さんのメリットになります。
脳
・各領域の役割や働き
・脳血管の走行や支配領域
・意識レベルの評価方法
キャンタマも正直に言いまして、
脳って苦手分野なんですよね。
勉強してもなんかわかりにくいですし、、、。
クリティカル領域の認定としては致命的ですよね。
でも、新人看護師として知ってもらいたいことは、
特に意識レベルの評価方法でしょうか。
入院患者は高齢者の方が多く、臨床で問題となるのは、
せん妄や認知症患者の看護になってくるのではないでしょうか。
その中で、見当識障害の有無を評価していく事も大切かと思いおます。
いかに入院中にせん妄にならないように看護するかが、
今の臨床では課題なのかと思います。
夜勤帯にせん妄患者が一人いるだけで、
夜勤帯が大変になりますよね、、、。
所属部署の疾患
呼吸・循環・脳の解剖生理と並行して、
所属部署の疾患も合わせて学ぶ必要があります。
やっぱり各部署において特殊性ってありますよね。
・呼吸器疾患→喘息、COPD、間質性肺炎
・循環器病棟→心筋梗塞、心不全
・脳外科病棟→脳卒中疾患
・外科→周術期看護などなど
当然ですが、疾患だけでなく付随する看護も合わせて学ぶ事が大切です。
膨大な量になると思われますが、
最初にお伝えした、臨床患者との紐付けで継続して学んでいけば、
いつの間にか、所属部署の疾患は学び終えているともいますよ。
日々の継続した学びが大切ですね。
学びを言語化へ
患者や自己の学びで様々ない知識を得たら、
「言語化していく事がとても大切」になります。
なぜなら、学びを得てそれをアウトプットしなければ、学びは深まりません。
職場の先輩に聞いてもらってもいいですし、
日々の看護記録のSOAPにおける
「A :アセスメント」で言語化する事も良いと思います。
自分の考えを言語化する事って、大変むずかしです。
ですが、言語化する事で、自分自身の知識も整理をする事ができます。
忙しい臨床ですが、日々の小さな積み重ねが、
看護師として成長へとつながります。
お互い頑張りましょう。
まとめ
新人看護師の皆さんは、
身体的にも精神的にも大変な時期にあると思います。
その中で、勉強時間を作って勉強するのは非常に大変です。
まずは、臨床の患者さんに行われている医療や看護について、
「なぜ?」と気づき、調べることから始める事が大切です。
そして、得た知識と臨床の患者を紐づけていく事が大切です。
その積み重ねが、
「点と点であった知識がいつか線で繋る」
と思います。
そうなると、さらに自分自身の知識は深まっていきます。
まずは、目の前の患者から多くの事を学んでいきましょう。
お互い頑張りましょうね。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 私がとても参考になった記事は『新人看護師の勉強法とは?』です。 […]