前回は、認定看護師教育課程の授業やテスト関連について
皆さんにお伝えしてきました。
認定看護師教育課程に入学後は試練が山の様にあります、、、。
その中で、皆さんが鬼になるであろう、、、
・認定看護師教育課程の実習って大変なの、、、?
・最後のケースレポートって、地獄なの、、、?
今回は、認定看護師教育過程卒業までの最後の山場である
実習とケースレポートについてお伝えしていきたいと思います。
・認定看護師教育課程における実習の実態
・認定看護師教育課程でのケースレポートの実態
では、よろしくお願いします。
認定看護師教育課程における実習の実態
看護学生においても、実習は大変だと思います。
記録が終わらない、、、
寝れない、、、
実習指導者が怖い、、、
などなど、様々な不安要素があると思います。
キャンタマの周りの認定看護師の先輩に聞くと、
大変だったという意見が多かったですが、
キャンタマ自身は、、、
そこまで大変ではなく、
むしろ楽しかったという思いの方がありました。
ますは、一般的なことをご紹介して、
キャンタマはいったいどうだったのかを、
これから認定看護師を目指している方や、
認定看護師教育課程に通学中でこれから実習を控えている方
のお役に立てばと思います。
実習時間
実習時間:180時間=約1ヶ月程度
これは、看護協会の認定看護師カリキュラムで決まっていて、
180時間行わなくてはいけません。
看護師の日勤とほぼ同じ時間で実習を行い、
これで大体1ヶ月程度になります。
なので、土日は完全に休みになりますが、
受け持ちの患者さんの状況で変わります。
例えば、
術後一日目が土曜日になるのであれば、土曜日は実習を行い、
その代わり日曜日と月曜日が休みになります。
この辺は、看護学校の実習より融通が効きますね。
実習内容
では、認定看護師教育課程では、どのような実習を行うのか。
私の場合は、クリティカル領域なので、他分野と少し違うかもしれませんが、
・クリティカル領域(呼吸器・循環器・脳血管疾患や術後患者や外傷や敗血症などの重症患者)受け持ち
・受け持ち患者の問題点の抽出し看護展開
・他職種を巻き込んだ介入
・臨床現場での指導
こんな事を実習内で行なっていきます。
担当患者を受け持ち、様々な客観的データ(画像や検査データ)
を考慮して、患者の問題点を明確化して介入していきます。
クリティカル領域といえば、救急外来やICUなどの領域になりますが、
キャンタマは、ケースレポートでPICS(集中治療後症候群)について発表を考えていたので、
患者さんが一般病棟管理となった後も継続して介入して、
退院まで受け持ちを継続しました。
ICU在室中や退室後、さらには退院後に生じる身体障害・認知機能障害・精神障害で、ICU患者の長期予後のみならず、患者家族の精神にも影響を及ぼすと言われている
退院後まで受け持ちを継続していたということは、
常に症例を並行して展開していたので、
意外に大変だった気がします。
看護学生の実習と違う
キャンタマも実習が始まる前は、
看護学生時代の実習と
何が違うのだろう?
と思っていました。
キャンタマの体感ですが、看護学生の実習は、
問題点の明確化し看護展開することが最大の課題でしたが、
認定看護師課程においては、
他職種を巻き込んだ介入と臨床現場での指導
がメインになると思います。
問題点の明確化と看護展開はできて当たり前ということです。
例えば、
問題点を明確化して早期離床を行うのであれば、
①実習施設での早期離床のプロトコールの有無の確認
②主治医に安静度等の確認
③他職種(PTやOT)と調整し、どのように段階的に早期離床を行うか調整
④看護スタッフへ段階的な早期離床の方法の周知や調整
⑤看護スタッフへ早期離床時の指導など
認定看護師の役割は、「実践・指導・相談」になります。
看護学生は、患者や家族への教育にとどまりますが、
認定看護師は、看護スタッフへの指導も役割の一つです。
ここが、看護学生の実習と大きく違う所ではないでしょうか。
これを理解しないで実習に行くと、
キャンタマくんさ、、、。
一体何がしたいわけ?
看護学生の実習じゃなくて、認定看護師の実習なのよ。
すいません、、、。
一体どうすればいいんだ、、、。
こうなります。皆さんもこうならないように気を付けましょう!
勉強会の開催
認定看護師教育課程では、役割の一つである指導のために、
私の教育課程では、勉強会の開催を行う必要がありました。
勉強会の開催って非常に大変なんですよね。
・実習施設側のニーズの把握
・受講者のレディネスの把握
・勉強会の実施方法(座学or体験型orシミュレーション)
・勉強会の資料作成やハンドアウトの準備
患者の受け持ちと並行して、これらの準備を行う必要があります。
大切なことは、
実習施設側のニーズと受講者のレディネスの把握
が一番重要だとキャンタマは思います。
ニーズがない内容や、レディネスを把握せずに勉強会を開催すると、
受講者の満足度は低下します。
例えば、
などなど、何も考えずに勉強会を開催すると、
指導者や教育課程の教員からお叱りがあります。
実習前には、どの教育課程でもきっと準備期間があると思います。
この時にできれば指導者などから、
実習施設側のニーズと受講者のレディネスを確認
おおよその勉強会開催内容や、資料のベースを作成し、
実習先へ行った後に、実際にスタッフから情報収集等を行い
詳細なレディネスを把握して、勉強会を資料を作り直すのがおすすめです。
実習時のキャンタマは
よく周囲の人から、認定看護師の実習って大変なのかと聞かれることがあります。
認定看護師教育課程を目指している人も、気になりますよね。
実際のキャンタマの経験から皆さんにお伝えしていきたいと思います。
実習で大切なこと
記録を効率よく終わらせ睡眠時間の確保
記録を効率よく終わらせるってどうやるんだ!と思われるかもしれませんが、
大切なことは、
①ある程度考えてわからない場合は諦める
②事前準備は念入りに
この二つだと思います。
わからない場合は諦める
よくあるのは、突き詰めて考えてしまって、睡眠時間が削られるパターンです。
これは無駄かなーとキャンタマは思います。
考えることは非常に大切ですが、結果的に突き詰めても答えが出ていません。
ある程度考えて後日
「ここまでは考えてわかったが、この先はどうすれば良いか?」
「ここまで考えて、この選択肢と選択肢で迷っています」
などなど、指導者や教員に助言を求めると良いと思います。
ただし、全く考えずに聞くのはご法度ですよ。何の自分の成長もないので、、、。
事前準備は念入りに
実習に行く前には、準備期間があります。
この時間を有効的に使うことが大切だと思います。
例えば、
この二つを行えば、大幅に記録にかかる時間を短縮できると思います。
記録では、自分の意見をエビデンスで紐付けていく必要があると思いますが、
このエビデンスを見つけ出すのに非常に時間がかかると思います。
エビデンスやそれが載っている文献を事前に準備してまとめておけば、
探す時間を削ることができ、記録を効率よく終われせることができると思います。
実習がある日
ここからが勝負の時間です。
いかに効率よく食事をとって記録を終了させて、睡眠時間を確保するかが大切になります。
そのため、食事の実際や睡眠時間についてお伝えします。
食事
食事はできる限り早く済ませて、記録に取り掛かりたかったので、
・ご飯をまとめて炊いて、レンチンご飯+レトルト食品
・帰路で出来合い物を購入しご飯を済ませる
・菓子パンなどで手軽に終了
体には悪いですが、自炊する時間があるんだったら、記録の時間に回して、
睡眠時間を確保する方が大切です。
レトルトカレー最高です!いろいろなレトルトカレーの食べ比べをしていました。
そんなことは、どうでもいいですね、、、。笑
睡眠
睡眠時間は非常に大切です。
寝不足で実習に行っても、頭が働かずに効率が非常に悪いです。
なので、キャンタマは、いかに睡眠時間を確保できるかが実習成功の鍵を握ると思います。
では、
周囲の認定看護師の方々に驚かれますが、
キャンタマの実習での睡眠時間は、
最低でも毎日6時間
程度は確保していました。
上記の「実習で大切なこと」の2点を行えば、
可能です。
休みの日
休みは週に2日程度ありました。
キャンタマの場合は、
・土曜日→記録のまとめ、勉強会の準備
・日曜日→リフレッシュ日
こんな感じでした。
土曜日は、記録を教員に提出するためにまとめたり、
勉強会の資料作成の微調整などを行なっていました。
毎日実習のことをやっていると、
頭パッカーンってなって、おかしくなります。
日曜日は、大好きなラーメン屋やモーニングに行ったり、映画行ったり、
実習先での都市の観光をなどをしてリフレッシュして実習と戦っていました。
ケースレポートの実態
さて、実習も無事に乗り越えると、
ケースレポートが待っています。
これさえ乗り越えれば、後は卒業試験のみです。
今まで看護研究などをやっている方や、学会で発表している方は、
何も怖いものはないと思います。
しかし、キャンタマは今まで無縁の道を歩んでいたので、
大変でした。
ケースレポートを乗り越えるコツを少しお伝えできればと思います。
乗り越えるコツ
ケースレポートの題材を考えながら実習
これに尽きると思います。
大体ケースレポートで苦戦する人は、
ケースレポートの題材が無いことで苦戦します。
実習でケースレポートで何を題材にするかを
考えながら実習を行うことで、少なくとも回避でき
スムーズにケースレポートがかけます。
キャンタマも、ケースレポートではPICS(集中治療後症候群)についてやろうと思っていたので、
ケースレポートを見越してデーターをとったり、介入方法を考慮したりしていました。
皆さんもぜひ、実習ではケースレポートの事を考えながら
実習に取り組んでいただけると良いかと思います。
ケースレポート発表時のコツ
経験した事がある方ならわかっていただけますが、
ケースレポートは緊張する方が多いのでは無いでしょうか。
キャンタマ自身も、大変緊張いたしました。
各実習先の指導者や教員が見ている前での発表ですからね、、、。
この試練を乗り越えるためにキャンタマが実践した
緊張しない方法と、指導者からくる容赦ない質問時の対処法をご紹介します。
緊張しない為には
皆さんが緊張する時って、どんな時でしょうか。
・勉強会での講師
・学会発表
・プレゼンテーション
などなど、こんな時ではないでしょうか。
でもこれって、共通点があるんです。
それは、
うまくやらないといけない感情=緊張
だとキャンタマは思います。
これを乗り越える為にキャンタマが実践しているのは、
誰もそんなに期待してないから大丈夫
と思い込むという事を実践しています。
なんか悲しくなりますが、キャンタマにはこれが一番効果的でした。
今でも、様々な勉強会や院内ラダーの講師を担当しますが、
この方法で乗り切っています。
たいがい緊張して失敗する時は、「上手くやらないといけない」という
感情がある時に失敗しています。
変な質問はご勘弁
たまにあるんですよね、、、。
指導者からの変なキラーパス(質問)が、、、。
いかにしてこれを乗り切れるかが重要です。
乗り越えるのに大切なことは、
想定される質問に関する準備
する事が大切です。
一般的ですが、これが一番大切だと思いますね。
でもキャンタマが思うには、
同期にサクラになってもらって、
同期同士で質問し合うのが一番楽かなと思います。笑
まとめ
さて、今回は認定看護師の最後の壁となる
実習とケースレポートについてお話ししてきました。
認定看護師になるには、様々な壁があるんですよね。
でも、認定看護師教育課程での学びは、
日々の看護から得られる学びと同等に
大きいものだとキャンタマは思います。
自分自身を成長させたいと思ったら、
是非チャレンジしてみて下さい。
キャンタマでサポートできることは、
サポートさせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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