【看護には根拠が必要】EBN(Evidenced Based Nursing)とは?

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皆様、明けましておめでとうございます。

昨年はコロナの影響で、看護師だけでなく、

看護学生の方々も大変な年だったと思います。

臨床は新型コロナ病棟に人手がとられ、

一般病棟も大変忙しいと日々だと思います。

忙しい時などは、業務に追われ、

なかなか「根拠」を考えながら看護実践する事ができなくて、

もどかしい思いをしている方もいるのではないでしょうか?

今回の記事では、

今回の記事で解決すること

・看護に根拠が必要なのはわかるけど、「看護の根拠」?

・EBN(Evidenced Based Nursing)?

・NBN(Narrative Based Nursing)?

について皆様と考えていけれたらと思います。

それでは、よろしくお願い致します。

*この記事は3〜5分程度で読む事ができます。

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目次

看護に根拠が必要な理由

「看護に根拠が必要か?」の議論はいらないですよね、、、。

当然ですが、

質の高い看護=根拠に基づいた看護

になります。

学生時代によく言われませんでしたか?

指導者

で?その根拠は?
なぜその看護を実践しようと思ったの?
根拠は?根拠が大事なのよ!

キャンタマ

でたよ、、、。「根拠」「根拠」「根拠」

もうわかったから、、、。

このやりとり、看護学生の時代にもよく言われましたよね、、、。

看護学生の皆さんには残念なお知らせですが、

臨床に出ても、新人時代はこのやりとりは繰り返されます、、、。

心を病まないでくださいね。

(多分、2年目からは少なくなるはず、、、。多分、、、。)

キャンタマ

心が病む前に、職場をご検討ください。
そして、心が病んでいる人、
病みそうな人は、関連記事をご参照下さい。

でもそれだけ看護を行うには、

なぜ、その看護を実践するのかの「根拠」が大切になります。

何も考えずに看護実践をすることは、

「時に患者に悪影響となる」

事を理解しておく事が大切です。

患者に及ぼす影響(メリットとデメリット)

例えば、

「酸素化が悪い」患者さんがいるとすると、

皆さんはどのよな看護実践を行いますか?

<看護実践>
・補助換気?
・ポジショニング?
・体位ドレナージ?
・吸引?

ここで「吸引」を選択した場合に

吸引のメリットデメリットを考える必要があります。

<吸引のメリット>
・主気管支にある気道分泌物を除去し気道を開存させる

<吸引のデメリット>
・低酸素血症
・肺胞虚脱、無気肺の助長
・交感神経興奮(頻脈・血圧上昇)
・副交感神経興奮(迷走神経反射による徐脈・血圧低下)
・気道粘膜損傷
何より患者の不快感が強い!!などなど

そして、

キャンタマ

吸引が必要か否か=フィジカルアセスメントを行い
そして、

メリットとデメリットを把握した上で、
「メリットが勝るのであれば必要な看護処置」
だと思います。

「酸素化が悪いから吸引しよう」

「2時間経ったから吸引しておこう」

は、質の高い看護とは言えないですもんね、、、。

ルーティン看護

皆さんはこんなことありませんか?

お局看護師

・今日は清拭の日だから正式しましょう!
・2時間経ったから、体の向きを変えましょう!
・10時だからバイタル測っておいて!

などなど、臨床でよく耳にする言葉ではありませんか?

決してルーティン看護が悪だとは言いませんが、

「ルーティン看護=最低限の看護」

なのかなと、個人的には思います。

根拠のある看護実践例

・酸素需給バランスを考慮すると、芝リングして酸素消費量が上がるから今日は清拭中止!

・左下葉の呼吸音が弱く無気肺の可能性があるから、除圧だけしてドレナージ継続!

・夜間帯で四肢冷感って記載がありショックの兆候かもしれないから、朝一バイタル測ろう!

などなど、

「根拠のある看護実践」

を行う事が大切だと思います。

そして、

自己の看護実践を再評価して

また、看護実践を考える繰り返しこそが、

質の高い看護につながるのではないかと、

キャンタマは思います。

評価→アセスメント→実践→再評価

看護師

評価→アセスメント→実践→再評価って何?
えっ?
室の高い看護にはそんなこと必要なの?
そんなこと言われてもわからないけど、、、。

と思っている方もいるかもしれませんが。

きっと皆さん無意識のうちに行っていると思います。

例えば、

・吸引後に呼吸音の聴取
・ポジショニン後にSPO2測定
・段階的な離床に向けたヘッドアップ後の血圧測定や浮遊感の有無
・不顕性誤嚥に対するポジショニング後の痰の量などなど

がありますが、

知らず知らずのうちに皆さんは実践していると思います。

評価→アセスメント→実践→再評価

をする事が、質の高い看護につながると思います。

少し意識することで、より良い看護になるのではないかと思います。

EBN(Evidenced Based Nursing)とは?

看護に根拠が必要な理由を述べてきましたか、

EBNとは、

EBN(Evidenced Based Nursing)とは?

「看護研究等で科学的に明らかにされている看護実践」で、

臨床で得た看護実践からの知識や技術、患者のニーズを考慮して行う看護実践

そのため、

EBN=質の高い看護

と言われています。

例えば、

キャンタマ

「発熱に対しての頭部クーリングは科学的根拠がないからやめよう。」

文献によって賛否両論あるが、以前は効果があったし、表在性の大きな血管がある箇所をクーリングして再評価してみよう。

がEBNと言えます。

EBNを行うためには、

様々な知識や経験、文献を参照して勉強する事が必要ですね、、、。

キャンタマ自身は、看護研究をするのが大嫌いなので、

看護研究をしてくれている方々には、感謝しかありません、、、。

NBN(Narrative Based Nursing)とは?

EBNの他に、NBNというものがあります。

NBNとは、

NBN(Narrative Based Nursing)とは?

患者自身の「物語」、「語り」を看護に取り入れる看護実践

と言われています。

非常に分かりにくいですが、

例えば、

患者
患者

わしわ、熱が出たときは家では氷枕を使っていたんだ。

そうしたら熱が下がったんだよ。

キャンタマ

(頭部クーリングには解熱効果はないんだけどな、、、。)

そうなんですね、では、氷枕をしてみましょうか!

NBNはこのような看護実践だと思います。

患者の「物語」を尊重して、科学的な根拠はないですが、

看護実践に活用する事だと思います。

EBN=「質の高い看護」だとしたら、

NBN=「満足度の高い看護」

だとキャンタマは思います。

まとめ

今回は、看護にはなぜ根拠が必要なのかをお伝えしてきました。

忙しい看護業務の中で、改めて時間を作って

「根拠」を考え看護実践し再評価することは難しいことかもしれません。

でも、質の高い看護を実践するためには、

ルティーン看護ではなく、

評価→アセスメント→実践→再評価

そして、

EBNとNBNを取り入れ

「質の高い看護」「満足度の高い看護」

実践していく事が非常に大切です。

日々の看護に活かしていただければ幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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