医療現場はチーム医療です。コミュニケーションは非常に大切ですよね。
他職種とのコミュニケーションや看護師同士のコミュニケーション、、、。
看護師社会でコミュニケーションがうまく取れないと、「変な派閥争い」「お局に目をつけられる」「上司とうまくいかない」などなど、人間関係に悩み疲弊してしまい離職につながると思います。
そんな悩みを改善するが「アサーティブコミュニケーション」です。
今回の記事では、
・人間関係に悩む看護師の味方「アサーティブコミュニケーション」
・アサーティブっコミュニケーションに必要な4つのポイント
・アサーティブコミュニケーションを身につける方法
について皆さんへお伝えできればと思います。よろしくお願いいたします。
人間関係に悩む看護師の味方「アサーティブコミュニケーション」
皆さんは、職場において良好な人間関係を構築されていますか?
多くの方が、職場内での悩みといえば、「人間関係」ではないでしょうか?
とある私も、以前の職場では、
・怖いお局に毎日怯える日々、、、
・思う事があっても上司や先輩に何もいえない、、、
・嫌われたくなくて後輩に注意すらできない、、、
などなど、完全に「言われるがまま仕事」をしていました。
けどそのような仕事をしていく中で、
「言われるがまま仕事」=「ストレスが甚大」
このような人間関係が続けば、いつか破綻が起きます。そうなる前に是非とも皆さんにも、「アサーティブコミュニケーション」について知っていただければ幸いです。
でもこの「アサーティブコミュニケーション」は、頭では分かっていても、いざ実践しようと思ってもなかなか難しいんです、、、。
キャンタマも特訓中であります。
アサーティブコミュニケーションとは
<アサーティブコミュニケーション>
自分と相手を尊重しながら、自分の意見を正当に主張するコミュニケーション方法
アサーティブコミュニケーションの特徴は、「自分と相手を尊重」「自分の意見を正当に主張する」という点です。
我々の看護師社会では、圧倒的に経験年数社会です。先輩が言ったことは「絶対」であり、先輩が行う看護方法が「絶対」という風潮をキャンタマは感じますが、皆さんはいかがですか?
でもこの風潮は、患者さんへの最良の看護を行う弊害でもありますし、その様な人間関係に疲弊し、いつか看護師の離職につながるのではないかと思います。
看護師社会だからこそ、「アサーティブコミュニケーション」が必要だと思います。
例えば、ある看護についてお局とコミュニケーションを図る場面、、、
そういう看護の方法もあるんですね。勉強になります。(相手を尊重)
以前にこういう経験をして、その際はこのような看護を行なったんですが、今回の場合もその看護は当てはまりますか(自分の意見を主張)?
この様なコミュニケーションであれば、患者さんへの最良の看護も考えられ何より、
「言われるがまま仕事」→「ストレスが甚大」→「人間関係の悪化」
へ移行しないと思います。ここまでは良い例のコミュニケーションをご紹介しましたが、良いコミュニケーションを行うには、間違ったコミュニケーション方法も知っておく必要があります。
ノンアサーティブコミュニケーション「受け身的」
皆さんの周りにいませんか?こんなスタッフ、、、。
・残業や嫌な仕事を断れず仕事を抱え込む
・会議やカンファレンス、グループワークで発言をしない
・「すみません」が口癖
・自分より他者を優先してしまう
・曖昧な表現が多い
このタイプは、相手の意見や気持ちを最優先してしまい、「自分の主張を伝えられないタイプ」です。
相手の気持ちを最優先して全てを抱え込んでいるけど、主張できず、陰で色々と思う事があり、1人でモヤモヤと考え込んでしまうタイプになります。
このタイプは、精神的に辛い思いをする事が多いのではないでしょうか?
どちらかというと、看護師社会においては、「若い世代」に多いとキャンタマは思います。
キャンタマはこのタイプ、、、。
アニメのドラえもんでいうところの「のび太」タイプでしょうか?嫌われるんじゃないかと?と思うと、自己主張するのは難しいですよね、、、。
ノンアサーティブコミュニケーション「攻撃的」
次は正反対のタイプです。皆さんの周りにいませんか?いや、、、絶対いる、、、。
・常に不機嫌そうで、話しかけるなオーラ全開
・相手の気持ちや意見を無視する
・常に自分の事しか考えていない
・自分の意見が通らないとキレる
・相手を見下し優位に立とうとする
このタイプは、自分の意見は主張するものの、相手の意見に聞く耳を持ちません。
「コミュニケーションは一方的で相手を萎縮させるタイプ」です。
まさに看護師社会でいうところの「お局様」がこれに該当しますね、、、。周囲の看護師を不幸にするタイプのコミュニケーション方法です。
まさに「ジャイアン」的な立ち位置といったところでしょうか?
でもきっとこのタイプは、本人は自覚がないんだろうな、、、。
このタイプが原因で、人間関係が破綻して潰れてしまう看護師も、非常に多いと思います、、、。
間違ったコミュニケーションから、「アサーティブコミュニケーション」を実践するために必要なポイントをご紹介していきます。
アサーティブコミュニケーションに必要な4 つのポイント
必要な4つのポイントは、
「誠実」「対等」「率直」「自己責任」
一つ一つの意味を少し考えていこうと思います。
「誠実」
一つ目は、自分自身に対しても相手に対しても誠実である事です。
嘘は付かずに、自分の本当の気持ちを相手に伝える事が大切です。
偽りのない、真摯な態度を心がける事が大切になります。
「対等」
相手との間に上下関係があったとしても、
立場の違いを理由に、自己主張を曲げたり、我慢したりしない様にする事が大切です。
また、立場を利用して自分の意見を押し付けない様に気を遣う
事も大切といえます。
「率直」
泣いたり、怒ったり、感情的にならず自分の気持ちを率直に伝える事です。
また、「あの人がこう言っていましたよ」などと回りくどく伝えるのではなく、
自分自身の意見を率直に伝える事が大切です。
「自己責任」
コミュニケーションによって生じた結果の責任は自分自身にある事を
お互いが認識する事が大切です。
もし、自分の意見が受け入れられなくても「自己責任」と自覚すれば、
相手を恨む事もなく、人間関係の悪化は軽減します。
アサーティブコミュニケーションを身につける方法
4つのポイントを押さえたら、後は実践あるのみです。と言われても、なかなかできませんよね、、、。
これからご紹介する「DESC法」を実践すれば、相手とのコミュニケーションにおいて、相手を傷つけず、相手に納得してもらえると思います。
DESC法とは?
DESC法は、以下の4つの頭文字をとっており、相手を傷つける事なく、納得してもらうための自己主張方法になります。
「描写」「表現」「提案」「選択」について、下記の表をご参照ください。
DESC法の実践
では、実際にこの「DESC法」を実践に落とし込む際に、どの様に行っているかをお伝えできればと思います。
認定看護師として病棟のベッドサイドにいった際の「DESC法を使ったアサーティブコミュニケーション」です。
患者は「気管切開された人工呼吸器装着患者」とします。
キャンタマは「臥床に伴う呼吸器合併症のリスクが高くなるため離床させたい」
という思いがあります。
<D(描写)>
リハビリ記録を確認させていただいたら、リハビリスタッフによるベッド上のROMのみの施行をされている様ですね。
<E(表現)>
なかなか人工呼吸器がついた患者さんの離床って大変ですよね。マンパワーもいりますよね。病棟の看護師さん方も感じていると思いますが、長期臥床による呼吸器合併症のリスクが高くなってしまうと思います。
<S(提案)>
私がリハビリスタッフや臨床工学技士と調整してマンパワーを確保するので、一緒に離床やってみませんか?
<C(選択)>
YES→では、やってみましょうか。
NO→では、離床状況を記録として残すので、確認していただけますか?
こんな感じでしょうか、、、?
認定として活動していて、よく感じることは、
「理想論だけ振りかざしている認定看護師」がたまにおられます。
「理想論」では「毎日の少量頻回の離床」ですが、
理想論を臨床看護師にぶつけても、信頼関係が崩壊し、
人間関係悪化=認定看護師への信頼低下
につながると思います。是非、日々のコミュニケーションだけでなく、認定看護師のコンサルテーション等にもこの「DESC法」を用いていただければと思います。
まとめ
人間関係って職場内における最大の悩みですよね、、、。特に看護師社会では、ノンアサーティブコミュニケーションにおける「受け身」「攻撃的」な看護師の方が多いのではないでしょうか、、、。
キャンタマも認定看護師として活動していく中で、アサーティブコミュニケーションが現在の課題です、、、。
職場だけでなく、鬼嫁がいる家庭内においても、、、。
でもやっぱり生理的に無理、すでに人間関係が崩壊している職場もあるかと思います、、、。(キャンタマの家庭はすでに崩壊、、、?)そんな時は、自分自身の人生を豊かにするためにも、転職をお勧めします。(えっ、、?キャンタマは離婚、、、?)そんな現状に置かれている方は、下記の関連記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。