皆さんは、キャリアアップについて皆さんはどのように考えていますか?
前回の記事で、キャリアアップの選択肢に認定看護師をご紹介しました。
キャンタマ自身も、様々な選択肢を考えましたが、認定看護師を取得する道を選択しました。
認定看護師を目指している方はこのような疑問はありませんか?
・認定看護師になると何が変わるの?
・認定教育機関の入学試験の対策ってどうするの?
・認定審査って難しいの?
これらの疑問に対して、
認定看護師を取得したキャンタマが、
体験談をもとに皆様にお伝えします!
・認定看護師を取得して変わったこと
・認定看護師教育機関の入試対策
・認定審査対策
なぜ認定看護師を目指したか?
なぜキャンタマが認定看護師を目指したか?
これには二つの理由があります。
・自分自身のキャリアアップ
・急性期看護の教育的人材が必要
この2つの理由がありキャンタマは認定看護師を目指しました。
自分自身のキャリアアップ
ナースマンのキャリアアップでも少しお話ししましたが、看護師にはキャリアアップには3パターンあります。
・管理者(マネジメント)を目指す
・認定看護師・専門看護師(スペシャリスト)を目指す
・ジェネラリストを目指す
この3パターンに大きく分かれます。
キャンタマ自身も30歳が近づいた頃に、自分自身の身の振り方について迷いましたが、将来的には看護教員を目指していました。
看護教員には、教育的視点や指導方法、もちろん専門的知識も重要かなと思い、先を見据えて、認定看護師の資格取得を目指しました。
急性期看護の教育的人材が必要
個人面談時に所属長へ認定看護師を目指すみたいな話をした後に、
すぐに看護部に呼び出されました。
あらキャンタマくん聞いたわよ。
クリティカル領域の認定目指してるの?
是非頑張ってもらいたいわ。
急性期病院として、急性期看護を高めていただきたいのよ!
認定になるのは大変だけど、頑張ってくださる。
そうですね、、、。まだ決定したわけでは、、、。
妻(鬼嫁)にもまだ話しをしていませんし、、、。
そうね。そうね。
とりあえずは、認定看護師受講希望届けを出してね。
あとは色々と補助とかも出るから大丈夫よ。
頑張ってね。
はぁ、、、。
わかりました、、、。
所属長には、自分自身のキャリアアップの相談をして、そんな選択肢もありかな?って感じで話していたら、
いつの間にか、すでに看護部にも話が通っておりとんとん拍子で進んでいきました。
後から聞いた話ですが、
「急性期看護における教育的人材の育成が急務」だったようです。
結果的には、自分自身のキャリアアップになるので良かったんですが、問題は鬼嫁をどのように説得するか、、。
看護部長と話しながら、そのことしか考えていませんでした。
認定看護師受験にかかる費用や給与面、当院における認定看護師取得に対するサポート体制について、鬼嫁の説得方法などは、また次回お伝えしていきます。
認定看護師を取得して変わったこと
キャンタマ自身が認定看護師を取得して、変わったことやメリットにはどんな事があるかをお伝えします。
認定看護師となって変わったことは、
・将来のビジョンが明確化
・問題点を明確化
・横のつながりができた
でも正直に言うと、認定看護師になって明らかに考え方が変わりましたが、何が変わったの?って言われると、なかなか具体的に言えないのが本音です。
でも、自分自身で変わったと思うことは上記の3つです。
また、ここだけのお話ですが、認定看護師になると、ちょっとだけ手当があります。
気になる方は、こちらへどうぞ。
将来のビジョンが明確化
認定看護師を取得し様々な事を学び道筋ができた
ナースマンになってからの新人時代は、日々の看護で精一杯でしたが、経験を重ねるごとに
「今後はナースマンとして、どうしていけばいいのか?」
などを考える日々でした。
看護教員になりたい、というビジョンはありましたが、自分自身の知識不足、教育的視点や指導方法が分からないなど、不安しかありませんでした。
しかし、認定看護師を取得し様々な事を学び、道筋ができた様に感じます。
認定看護師の取得は、確実に自分自身のスキルアップに繋がると思います。
問題点の明確化
様々な角度から患者さんの問題点を考えらる様になった
看護に関して、様々な角度から患者さんの問題点を考えらる様になったと思います。
真の問題点を明確化できる様になったとでもいいましょうか、、、。
また、看護における自部署での問題点などには、改善するにはどのような行動を行う必要があるかを考える事ができるようになったと思います。
認定看護師になる前は、ただ漠然と仕事していましたが、理論的に考え行動する事が大切だと気付かされました。
横のつながりができた
苦悩を共にした仲間ができることは大きな財産
認定看護師の教育課程には、様々な都道府県から同じ目的を持った仲間が集まります。
苦悩を共にした仲間は大きな財産となりました。
看護はもちろんですが、認定看護師として活動していく中での悩みや、各所属施設における情報共有などを行っています。
現在は、新型コロナに対する対策など各都道府県にいる仲間と情報共有を行えるなど、非常に心強い仲間ができました。
このメリットが1番大きいかもしれません。
認定看護師の受験資格
・実務研修が5年以上ある事(うち3年以上は認定看護分野の実務研修)
・うち3年は認定看護分野の経験が必要
看護師免許取得後、実務研修が5年以上ある事(うち3年以上は認定看護分野の実務研修)
早ければ、26歳前後で認定看護師の教育課程を受験する事ができます。
注意事項として、うち3年は認定看護分野の経験が必要です。
例えば、クリティカル領域においては、
・救急外来
・集中治療室(ICU:Intensive Care Unit)
・高度治療室(HCU:High Care Unit)
・外科系集中治療室(SICU:Surgical Intensive Care Unit)
・心臓血管疾患集中治療室(CCU:Coronary Care Unit)
などが該当します。そのほかにも該当する部署もありますので、該当部署なのか迷ったり、分からない事がある際は、看護協会にお問い合わせいただければと思います。
乗り越える試験は?
認定看護師になるためには、大きく分けて2つの試験を乗り越えなければいけません。
特に難しいのは、認定看護師教育機関への入学試験です。
ここでは、各試験についてお伝えします。
認定看護師教育機関への入学試験
教育期間への入学がどのくらい難しいのかというと、
率は約3倍くらいです、、、。
倍率は、受験をする認定分野や教育機関によって異なりますが、
キャンタマが受験した際の倍率になります。
100名ぐらいの受験者がいて、定員は30名です。
この数値から考えれば、受かりそうとか思っちゃいますが、そう簡単な話ではないんですよ、、、。
よくよく考えるとわかることですが、認定看護師を目指す人ってその分野に精通している看護師です。
知識も経験も豊富な人ばかりなんです。
そう考えると、狭き門だと感じませんか?
キャンタマ自身も、合格できたことは奇跡だと思っています。
認定看護師教育機関の実際が知りたい方は、下記の関連記事を覗いてみてくださ。
認定審査
認定看護師教育課程を無事に修了すると、認定審査を受験する事ができます。
認定審査は、看護師国家試験と同様で、落とす試験ではありません。
合格率は、各分野ごとで多少の差はありますが、約90%前後の合格率となっています。
ただしその分、落ちたら職場にも迷惑がかかるというプレッシャーから、かなり緊張して認定審査を受験した記憶があります。
教育機関への入学試験対策
教育機関への入学試験は私の場合は、筆記試験・小論文・面接でした。
一つ一つ、キャンタマがどの様な対策を行ったかをお伝えします。
筆記試験
・呼吸に関する解剖生理・疾患・看護
・循環に関する解剖生理・疾患・看護
・脳に関する解剖生理・疾患・看護
・代謝に関する解剖生理・疾患・看護
・周術期看護
・生体侵襲
・外傷関連
・各種ガイドライン(PADIS、ARDS、敗血症ガイドラインなどなど)
・ABCDEFGHバンドル
・PICS/PICSーF
・人工呼吸器関連やその看護
・重症患者の栄養管理
などなど、幅広く勉強しました。
クリティカル領域は、
様々な患者さんの看護の知識が必要となるので、
対象となる範囲が、膨大なんですよね、、、。
解剖生理から、疾患や看護に至るまで幅広く勉強しました!
また、ガイドラインが改定した場合などは試験に出るかもと思い、ポイントをおさえて覚えていました。
教育機関によっては、受験生に過去問が閲覧できる場合もあるので、そこから傾向を分析してました。
ですが、過去問だけではまず合格することは、よっぽど基礎知識がないと難しいと思います。
受験勉強に要した期間
受験を決めてから、約半年かけて勉強していました。
時間換算にすると、
一ヶ月約100時間で、半年で600時間くらいでしょうか。
仕事をこなしながら、子育てをしつつ、鬼嫁の指示をこなしながらの受験勉強は大変でした。
家では勉強できないので、鬼嫁の許しを得て日勤終了後に近所の図書館に直行して4時間程度、休みの日は朝から夕方まで6時間程度行っていました。
夜勤明けでは仮眠して、子供が帰ってくるまで勉強を繰り返していました。
勉強漬けの毎日でしたが、今の自分にとって大きな財産となっていいます。
小論文
小論文は今まであまり書いた事がなかったので、勉強法もよくわからなかったです。
とりあえずは、題材になる可能性があるものを仮定して、とにかく書きまくりました。
でも、自分自身でも正解がわからなかったので、所属長に添削してもらい、評価してもらっていました。
ちなみに、どんな内容を練習していたかというと、
・人工呼吸器離脱に向けてどの様に関わっていくか
・認定看護師となった際にどの様に活動を行うか
など、所属長に題材を提供してもらい、数をこなして練習していました。
面接
面接に関しては、小論文同様に、予測される質問をいくつか考え、答えを用意していました。
予測した質問内容は、
・なぜ認定看護師になりたいとおもったか?
・受験した教育課程を選択肢た理由は?
・認定看護師となったら、どの様な活動を行うか?
・部署内の問題点とその改善策は?
などなど、様々な質問内容を用意して行きました。
面接官は、3人いましたが、1人の方にことごとく反論されてしまい、面接が終わった瞬間に、
「あー落ちたわ」
って思いました。でも、後々よく考えると圧迫面接だったのかなと思います。
今までその様な面接は受けた事がなかったので、対応しきれませんでした。
でも、結果としては合格していたので、何が良かったかは謎です、、、。
ポイント
筆記試験の得点が重要視される
入学後に、入試の試験結果や合格者内での順位を含めて面接する際に、教員から聞いたことですが、
やっぱり筆記試験の得点が重要視されるとのことでした。
合否を決定する際に、筆記試験の得点が明らかに良いのに不合格にする際は、小論文や面接がよっぽどひどい場合だそうです。
やはり、時間をさいて対策した方が良いのは筆記試験の勉強ですね。
認定審査の対策
いよいよ認定審査に合格すれば、認定看護師となります。
認定審査の対策は、教育課程で様々な対策を行ってくれるので、
着実にこなしていけば、基本的に大丈夫!
でも、、、
余裕を出して何もしない人が、落ちます。
教育課程の卒業試験の方が認定審査より難しいので、卒業試験を合格できる知識を有していれば、必ず合格できます。
後は前日はよく寝て、当日は程よい緊張感を維持できれば合格できます。
1点注意が必要なのは、教育期間によってはを修了時期がまちまちということです。
認定審査まで期間が開くと、覚えていることを忘れてしまします。
日々臨床での経験と知識をすり合わせて、学び続けていく事が大切です。
まとめ
キャンタマが受験した際は、意外にこの様な情報がなかったんですよね。
不安の中で、半年間勉強していた気がします。
周りの認定に聞いても、他分野で試験勉強に関しては参考にならなかったのでクリティカル領域の認定看護師を目指している方の参考になれば幸いです。
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